平成26年度 日本造園学会中部支部大会 開催案内

表記大会を下記の要領で開催いたします。会員各位のご参加をお待ち申し上げます。
                                      日本造園学会 中部支部

■開催日 平成26年11月22日(土)〜23日(日)
■場 所 サンホール マツシロ (〒381-1231 長野市松代町松代163-9 026-278-8622)
■日程
  第1日目 11月22日(土)
見学会:(造園CPD認定プログラム 単位3.0)    13:00〜17:00
見学場所: 長野市松代町の庭園群
経 路: 松代駅前集合13:00 徒歩で松代城跡,真田邸,旧樋口家,旧横田家, 山寺常山邸,松代象山地下壕などを見学。松代駅前 17:00 着
情報交換会: 17:30〜 (旅館 定鑑堂)
  第2日目 11月23日(日)     (会場 サンホール マツシロ2階)
受付    9:00〜
研究発表・事例報告(造園CPD認定プログラム 口頭発表 単位2.0、ポスター発表 単位1.0)  9:30〜11:15(2階 2会場)
ポスター発表/コアタイム(2階 1会場)    11:15〜11:45
運営委員会    11:30〜12:00
支部総会    12:00〜12:30
公開シンポジウム(造園CPD認定プログラム 単位2.5)    13:00〜16:00
学生奨励賞表彰式   16:00〜16:15

「泉水路を活かしたまちづくり」
—地域資源である池庭と水路の活用と保全—

長野市松代町は真田藩の城下町である。江戸時代から町中に整備された水路網があり、今でもその大部分が残されている。かつて武家屋敷であった場所の家には池庭が整えられ、その池の多くが江戸時代を起源としているのではないかと考えられている。以前の調査では、100ヶ所以上の庭池が確認された。今では庶民の池庭である。武家屋敷起源と推定される池庭が、江戸時代から変化しているとはいえども、これだけ存続しているのはめずらしい。
 その庭池に水を供給し、結びつけているのが、泉水路と呼ばれる水路である。庭池から流れ出る水が隣家の庭池に注ぎ、次々と庭池を潤していく水路である。江戸時代の城下町にはこの水路のタイプは全国的に存在したとみられるが、城下町に今でも残されているのは、群馬県甘楽町小幡、福岡県甘木市秋月、そして長野市松代町の3ヶ所にすぎない。泉水路ではないが、同様にお堀(水路網)から池庭群に水が入り池庭群が残る城下町として、水郷として有名な福岡県柳川市があげられる。
 松代では、現在、水量の減少などにより、庭池がなくなっている場合がよく見られる。また、住民の高齢化により、維持管理も不十分になってきている。このような課題が山積しているものの、水路網と池庭群は町の個性をなす重要な特徴であり、地域資源である。これらの保全は長野市教育委員会文化財課が30年間に渡り精力的に行ってきた。また、地元のNPO法人夢空間は松代町の文化的資源を活かしながらまちづくりの活動を進めている。
 他の町でも同様に保全対策がなされているものの、課題もまた残されている。
 水路網と池庭の保全と活用をテーマにし、3ヶ所の城下町において、課題への対策の説明も受けながら、地域資源の保全と活用によるまちづくりを話し合っていきたい。

基調講演
  「文化財とまちづくり」
信州大学地域戦略センター      笹本正治
話題提供
  「松代の水路網と池庭の現状と課題」
信州大学農学部   佐々木邦博
  「長野市の保全と活用の対策」
長野市教育委員会文化財課     宿野隆史
  「市民によるまちおこし活動と文化財」
NPO法人 夢空間 松代のまちと心を育てる会       香山篤美
  「甘楽町の現状と活用の対策」
甘楽町教育委員会社会教育課文化財保護係        小安和順
  「柳川市の現状と活用の対策」
柳川市教育部生涯学習課文化係    堤 伴治

討論
泉水路を活かしたまちづくりに向けて   全員

スケジュール予定
12:30打合せ
13:00 開始
開催趣旨説明 13:00〜10
基調講演 13:10〜50 (40分)
報告 13:50〜14:30 (1人20分)
休憩 14:30〜14:40
報告 14:40〜15:20 (1人20分)
討論 15:20〜16:00 (40分)
16:00 終了

学生奨励賞表彰式    16:00〜16:15
平成22年度大会より,学生の研究発表・事例報告のうち,優秀なものに対し,当支部から表彰を行っています。学生諸君はふるって発表・報告して下さい。

■参加費(予定)  
大会参加費:3,000 円(学生1,000 円)

     見学会:参加費は600円(入場料) 資料販売あり
     情報交換会費:5,000 円(学生は3,000 円)

 ※ 公開シンポジウムのみの参加は参加無料

■参加申込み

 発表申込みと発表要旨の申し込み〆切は9月25日(木)17:00(延長しました),見学会参加,情報交換会参加の申し込み〆切は10月17日(金)17:00
です。
 ◎研究発表・事例報告の申込み
 
  下記の①~⑤の項目を明記の上,申込み先へE メールでお申込みください。


 記載事項 :①発表タイトル(原稿提出時に変更可)

       ②発表者名・所属(連名の場合は,発表者の名前の先に○を付けてください)

       ③発表形態(口頭またはポスター)

       ④発表内容の要旨(300 字以内、原稿提出時に変更可)

       ⑤連絡先(住所・電話番号・Eメールアドレス・FAX番号)

※ 発表は,発表者または筆頭者が造園学会会員であることが必要です。

※ 口頭発表は発表10 分+質疑応答5 分(計15 分)です。

※ 申込み状況や発表内容によっては,発表形態の変更をお願いする場合があります。


※ 研究発表原稿(口頭発表要旨はA4 判2 頁,ポスター発表要旨はA4 判1頁、詳細はここをクリックしてください)締め切りは,10月17日(金)17:00
です。

※ ポスター発表は,A1(594 × 841mm)を標準とし、縦横どちらも可、2枚以内。発表当日11月23日(日)9:00にポスター(パネルまたは紙)をご持参ください。

 ◎見学会・情報交換会の申込み

  下記の①~⑥の項目を明記の上,申込み先へE メールでお申込みください。

  記載事項:①見学会(参加・不参加)
  ②情報交換会(参加・不参加)
  ③参加者名
  ④所属
  ⑤連絡先電話番号(携帯番号もお知らせください。)
  ⑥ E メールアドレス


■長野市松代町の松代駅、サンホール松代へのアクセス
 ◎(電車利用の場合) JR 長野駅からバスで約30分
   長野駅善光寺口でアルピコ交通バス松代高校行きに乗車(土日は30分に1本)
   松代駅で下車、サンホール松代へは次の長野松代総合病院で下車(目の前)。
 ◎(高速バス長野行き利用の場合) 長野駅前または長野インター付近下車後、乗り換え。
   運営会社により下車停留所が異なりますが、長野インター付近の停留所が利用できます。
   下車後、アルピコ交通バス松代高校行きに乗車(土日は30分に1本)
バス停が離れているので、注意して下さい。
   松代駅で下車、サンホール松代へは次の長野松代総合病院で下車(目の前)。
 ◎(自動車でおいでの場合) 長野インターチェンジで降りて、約10分
   無料駐車場は、松代城の南側に殿町観光駐車場が、北側に松代城北駐車場があります。
   サンホール松代の南側には有料駐車場があります。

■申込み・問合せ先
 平成26 年度日本造園学会中部支部大会 運営事務局
  E-mail : 2014chubu@gmail.com
  電話: 0265-77-1500
   住所:〒399-4511 長野県上伊那郡南箕輪村 8304  信州大学農学部 
  担当:佐々木邦博(ささき くにひろ)
    (問い合わせは可能な限りE メールでお願いします。)